1日の中で怒りを感じないで過ごしたことはありますか?
もしかしたら、怒りを感じることがまったくない、またはそんな出来事は全く起きないという方もいらっしゃるかもしれませんが、人類にとって日常的なトラブルの原因となるこの怒りという感情を簡単に無視することはできません。
もしあなたがそんな怒りを感じる出来事に直面していたら、精神科医 Abraham Twerski(エイブラハム・ツワルスキー)はこんなことを教えてくれます。
Abrahamはこう言います。
The feeling of anger, I call “anger”. The reaction to anger, I call “rage” and then hanging on to the anger is called “resentment”.
怒りの感情は「怒り」、怒りに対して反応することは「逆上」、怒りに囚われて続けてしまうことは「恨み」である。
– Abraham Twerski
怒りという1つの塊に見えているものは、3つにそれぞれ分けることができるということ。
怒りを感じたという事実、そして、それに対して言い返すとか手が出てしまうという行動、そして、それをあとに引きずって思い続ける思い。
これを事前に知っているだけで、実際にそうなったときに冷静に物事が見えてくるきっかけになります。
とは言っても、怒りを感じること自体を止める・・・ということは難しいかもしれません。それについて、Abrahamはすかさずこう言います。
There is no reason to feel guilty about it (feeling of anger)
怒りを感じること自体が悪いなんて、全く考える必要はないんだよ。
– Abraham Twerski
怒り自体は人間の本能的なものだし、その感情自体を持つこと自体は何もおかしなことではないんです。
だから、怒りを感じたからと言って、無駄に自分を責めたり、悩んだり、する必要なんてないということ。
怒りを感じること自体が悪いことじゃないとしたら、その感情に任せて何も考えずにすぐ仕返し・・・なんて行動を起こす前に一呼吸入れることは冷静な判断を促してくれるはずです。
それでも、その怒りの感情がどうしても消えないときはAbrahamはこう捉えてみたらどうだろうか、と提案します。
Harboring a resentment is allowing someone who you don’t like to live inside your head without paying any rent.
今君が常に怒りを抱えているということは、君が大嫌いな人をその人から家賃すらもらわずに自分の頭のなかに住まわせているのと同じことなんだよ。
– Abraham Twerski
つまり、ただでさえ自分が一緒にいたいと思わない存在を、そこから何も得ることがないのに、自分の一番中心に置いておく意味ってある?って自分に聞いてみること。
そうしたら、意外とその感情を握っていた手の力がスッと抜けていくのを感じることができるかもしれません。
今日も素敵なよりみちをありがとうございました!