人間「だから」できること、その「価値」を忘れないでほしい。

大小はあれど、世の中には解決すべき「問題」と呼ばれてものは常に存在しています。

もちろん「それらがなぜ起こるのか」や「なぜ上手く行かないのか」を語ることは大事なことかもしれませんが、それ以上に我々に「何ができるのか」を知ることはときに優先されるべきことなのかもしれません。

そんなとき、昨年のオスカーにて映画「JOCKER」に主演し、ベストアクター(主演男優賞)に輝いたハリウッド俳優 Joaquin Phoenix(ホアキン・フェニックス)なら、こんな言葉を掛けてくれます。

Joaquinはスピーチでこう言ったのです。

So many of you in this room have given me a second chance and I think that’s when we’re at our best when we support each other not when we cancel each other out for past mistakes but when we help each other to grow when we educate each other when we guide each other towards redemption that is the best of humanity.

この部屋にいる多くの方々がこんな僕に「セカンドチャンス」を与えてくれた・・・我々(人間)がベストな状態にあるとき、お互いを過去の過ちによって苦しめ合ったりするのではなく、ただただ成長のために助け合い、教え合い、そして、救いのために導き合うことができる・・・これこそが人間(人間の価値)が到達できる最高の形なのではないだろうか。

– Joaquin Phoenix

スピーチの前半で彼は現在の地球上で起こっている様々な問題を挙げて、その原因が「我々(人間)」であるとしながら、同時に彼は「人間」が今持っている力をしっかりと使い、(個人としてそうするだけでなく)それを結集しさえすれば、この世の問題は全て解決されるのではないか、そう強く語ったのです。

人類がテクノロジーの進化やこれまで以上の知識や知恵の習得を待つよりも、もう既に今地球上にいる我々一人一人が持っている力、それだけで十分に実現できる明るい未来はあるんだよ、と。

そして、人がお互いに力を合わせることも当然ながら、お互いに許し合えることも(人間が持つ)大きな力の1つであることを忘れてはいけない、と静かに伝えているような気がします。

このスピーチは最後に、彼の兄が子供のころに彼に贈った詞で締めくくられました。

Run to the rescue with love and peace will follow

愛を持って助けに走れ。平和はその後を追っていくから。

– Joaquin Phoenix

愛を持って行動したのなら、そこからには確実に「平和」が訪れるのだよ、と受け止められる素敵な言葉。

では「愛」とは何なのか。

それはもしかしたら、あなたが考える前にすでに行動していること、そのこと自体を指すのかもしれません。

今日も素敵なよりみちをありがとうございました!